動物園のとりくみ

Iida zoo's initiatives

飯田動物園とわたし

動物園は、ただ動物を「見る」だけの場所ではなくなりました。飯田市立動物園は、動物たちとの出会いを通して、命 や自然とのつながりに気づく場所です。園では、わたしたちのまちに暮らすニホンライチョウやアカモズを守る活動の ほか、アンデスコンドルやアカハライモリの繁殖にも取り組んでいます。また、この地域でしか生きられない希少な昆 虫の生息環境を守るなど、動物の命を支える自然全体を大切にしています。ここで出会う命や風景は、人と動物が同じ 地球で共に生きていることを静かに教えてくれます。その気づきが、未来へとつながっていくことを願っています。

環境エンリッチメントとワンヘルス

環境エンリッチメントとは、動物が健康で退屈せず、その動物らしく暮らせるよう、飼育環境を工夫することです。高 低差のある空間をつくったり、エサの与え方を変えたりすることで、本来の行動を引き出します。これは飼育下の動物 だけの話ではありません。野生動物も、住みよい環境が守られなければ本来の暮らしを続けられず、やがて絶滅の危機 にさらされます。人も動物も地球もつながって生きているという「ワンヘルス」の考え方のもと、飯田市立動物園は、 出会いを通して共に生きる未来を伝えています。

絶滅危惧種(希少種)保護の取組み

当園では、身近に見られる動物を多く飼育し、展示を通して地域の自然や生きものへの理解を深めるとともに、保全活 動に力を入れています。生息数の減少が懸念されるニホンライチョウについては、保護増殖を目的としたプロジェクト チームに参加し、アカモズについても生息域外保全ワーキンググループの一員として、他団体と連携した取り組みを進 めています。特にアカモズでは、野生での生存が難しい保護個体を受け入れ、飼育を通した調査・研究にも協力してい ます。また、南アルプスに生息するニホンライチョウの受け入れに向け、園館間の連携や施設・技術面の整備を進めて います。

飯田市立動物園のとりくみ

生息環境展示

飯田市立動物園では、動物たちが自然の中で見せるしぐさや行動を、より間近に感じていただける「生息環境展示」を実施しています。急な岩場を軽やかに登るニホンカモシカや、草むらの中をそっと行き来するタヌキなど、自然に近い環境でいきいきと過ごす姿にご注目ください。

エシカル商品の導入
地元野菜の活用

園内で環境や人に配慮した商品を紹介し、動物たちとともに自然や人にやさしいライフスタイルを発信しています。 エサには、地元でとれた規格外野菜なども使い、食品ロス削減につなげています。

エンリッチメント号

来園者も参加できるバッテリーカー。カートに乗ると、動物たちのより良い暮らしのための環境エンリッチメントに投票できます。遊びながら、動物たちの快適な暮らしについて学べます。

りんご並木のエコハウス

太陽光などの自然エネルギーを活用したモデルハウス。環境にやさしい建材を使い、地域の人々が“持続可能な未来” を考えるきっかけづくりを行っています。